『Life is Strange─ライフイズストレンジ(スマホ版)』 エンディングを終えての感想
※ネタバレを含みます。
※個人的な感想です。
フランスのゲームスタジオ
DONTNODが開発し、
スクウェア・エニックスによって
2016年に日本版が発売されたPCゲーム、
『Life is Strange(以下“LiS”)』
をスマホ版でプレイしました。
LiSをご存じでない方は、公式サイトにて
このゲームの概要をご覧ください。
↓日本版公式サイト
実は、話題になっていた当時から
気になっていたのですが、
その時期の私は一身上の都合により、
ゲームをする時間もお金もなかったのです。
しかし、身の回りが落ち着いてからも、
LiSを購入する機会を逃し続けていました。
そんなところに、このスマホ版です。
エピソード1だけは無料と聞いて
即落としました。
結局、全話購入したんですけどね!
美麗なグラフィックと世界観で
一気に引き込まれます。
ここだけの話、
Twitterで上の画像をちらっと見かけただけで
LiSのことを、
「はえ~百合映画作品だ~」
とばかり思っていたんですよねw
そして、ろくに調べもせずDVDレンタル屋を探しあぐねるという……ないっつーの。
私の目がそう錯覚してしまうくらい
グラフィックが綺麗なんですよ。
苦し紛れの冗談とかではなく、ほんとに。
さあ、まずは聞いてくれ。
クロエの顔が良い。
クロエの顔が良い。
大事なことだから二回言った。
クロエに出会えただけでも
このゲームをやった価値はある。
はい。
いや、これを
ゲームの起動画面に設定した人 is 誰ストレンジ?
(誰ストレンジって何???)
出てこい。私の持てる力のかぎり、全力で、思いっきり、お礼を言いたい。
目が、目が、合ってるぅ~~~!
(※合ってない。マックスをまっすぐ見てる)
この眼差しで何度、
天に召されたことか……。
ウ~~~~~~~~~~ッ!!!!!!!!(胸をおさえる)
ひぇ~~~~~~~~~~っ!!!!!!!(のたうち回る)
い、良い~~~~~~~!!!!!
顔が!!!!!!!!(倒置法)
……このままではクロエの画像だけで
記事が埋め尽くされてしまいかねないので、
本題(プレイした感想)に
入りたいと思います。
このゲームでは、
「選択」が物語のカギを握ります。
なぁんだ、よくある
選択肢型アドベンチャーゲームと
そう変わらないじゃん。
……と思ったそこのあなた!!!
このゲームは一味違うんです!!!!!
LiSは、“時間を巻き戻す力”を
手に入れた少女、マックスが主人公の物語。
言うなれば、
「選択をやり直す」
という選択肢があるんです。
人生は選択肢だらけ
でも もし
選び直すことができたら
(公式サイトより)
私は、これまでプレイしてきたゲームの中で
何かしらの選択を迫られる
↓
気に入らない結果になった
↓
電源を切って直前のセーブポイントまで戻る
↓
選択をやり直す……という、
ちょっとズルいことを何度もしてきました。
その“ちょっとズルい行為”
が許され、推奨すらされるゲームは
珍しいと思います。
私は最初こそ
「いいの?巻き戻しちゃうよ?」
とおどおどしつつ、
スマホ画面左上の渦巻きアイコンを
タップしていたのですが、
慣れてくると、
「ここ、分岐だったかな?」と
画面左上を注視するようになったり、
(※明らかな分岐だった場合、そこにヒントが出てくる)
複数の結果を見るために、
わざと本意ではない選択肢を選んだり、
いつしか
巻き戻し依存症
みたいになってしまっていました。
間違いを恐れなくてもいいというのは、
なんて気が楽なのだろう、
「何を選んでもやり直せる!
だからバッドエンドにはならない!
ハッピーエンド街道まっしぐらだ~!!」
と思いながら。
ところがどっこい、
物語が進むにつれ見えてきたんです。
「……あれ……?これ、
ハッピーエンドに
ならなくない……?」
時間を巻き戻すという、完璧なルートを
たどれる能力を持っているがために、
完璧を求め、「何かを切り捨てる」ということが難しくなってくるのです。
いくら時間を巻き戻せることができたとしても、
選べる選択肢はたったひとつ。
歩める道はたった一本。
何度も何度も、
大切な人たちの人生を左右する選択を
迫られる主人公マックスは、
ものすごく悩んだと思います。
ゲームのプレイヤーである私も
たくさん悩みました。
“悩むというのは、眼の前に分かれ道があるからである。どっちへ進むべきか、それがすぐに見えなくて、ひとはあれこれ思い悩む。言ってみれば、ああでもない、こうでもないと、考え込むのである。それもたんに一つを選ぶだけでなく、一つを選べば別の一つがさらにいろんな難題を引き起こしてしまうのにちがいないので、そのあとのフォローまで考えに入れることになり、それでますます頭がもつれてくるのだ。(中略)一方を立てれば他方が立たずといった葛藤の起こっている場所、一つの問題に対して複数の正解がありえ、しかもそれらが両立しがたいという矛盾に満ちた場所、そういうところで思考は鍛えられるといってもよい。(鷲田清一『大事なものは見えにくい』角川ソフィア文庫、2012年)”
そう、ほころびをひとつ直すと、
また別のほころびが生まれるのです。
トライ&エラーの繰り返しの中で覚える、
ぼんやりとした絶望感。
……キリがない……。
この迷宮を抜け出す方法は
あるのか。
マックスが
超能力に目覚めた理由とは
何なのか。
これをプレイした方の中で
全話視聴した人は、
ちらっとでも思ったのではないでしょうか。
「これ、暁美ほむらじゃん……」と。
私にとってLiSは“体感型暁美ほむら”でした。
(「LiSはまどマギのパクリだ」と
言っているわけではないです)
最後の選択は、
本当に苦渋の決断を強いられました。
青い蝶🦋は青髪のクロエの示唆なのかな
— こさめ (@shababa_) August 9, 2018
このツイートをしたときの私は、
まだ序盤あたりをプレイしていたと
思うのですが、
これがまさかラストの伏線になるとは
思ってもみなかったですね……。
ええそうです、
私はあっちの選択肢を
選びました……。
(もうひとつの選択肢の方も後で見ましたが)
私と同じ選択肢を選び、
ラストを見た人の中には、
「本末転倒、マックスがやってきたことは
全部無駄だったじゃないか」
と思う人がいるかもしれません。
でも、「そんなことはない」と私は信じたい。
どちらの選択の方が良かったか、なんて
比べることはできないとは思いますが、
どちらの選択も「愛ゆえの決断」
であったということは確かでしょう。
クロエと過ごした日々は、
マックスの中に残り続けます。
私の中にも、
彼女たちの物語は残り続けます。
クロエの母、ジョイスも言っていました。
「思い出だけでも十分なんだよ」と。
私はこれがすべてだと思います。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
感想と言いながら、
ほぼゲームの説明みたいになっていましたが、
本当に素晴らしい作品なので、
もっと多くの人に、
ぜひともプレイしてほしいです。
See you! ~~~
ブログ開始
初めまして。兼ねてからやりたいと思っていたブログを開設しました。
日々の雑多な思いをここでまとめることにします。
私のための日記のようなものです。
ブログ記事のテーマなどに節操はありません。予めご了承ください。